対面

私の離婚物語

離婚を切り出された週末から、ふたたび会う約束した次の週末までの1週間。

その間、現実世界を生きている感覚がまるでない。
ふわふわふわふわ、何をしていても現実感がない。

私は、ただただ幸せになりたかっただけなのに。

結婚を決めた時、「私はこの人を幸せにしたい」って、そう思った。
だから、結婚したのに。

なんで、こうなっちゃったんだろう。
どうして、私なんだろう。

ぐるぐるぐるぐる、まとまらない頭で、そればかり。
でも、時間はどんどん過ぎていく。

何をどうしていいのか、自分はどうしたいのか、何にもわからない。
考えられない。

そんな中、2度面の対面日を迎えた。

近所のスポーツセンターにて

とりあえず、ことの経緯を聞いた後のはじめての対面。

0歳4歳を抱えてあまり遠くにも行けないので、両親に子供を預けて近くのスポーツセンターで会うことに。

体育館の扉からは、ちょっと離れた館内の憩いのスペースで、気まずく向かい合う。
視界には、楽しそうにバトミントンをしている人たちがチラチラ映る。
その空間があまりにも自分達とは違っていて。

とおい世界の人たちみたいだった。

そして私から「離婚するとしたら、どんな条件をかんがえているの?」と聞いた。

相手からは

  • 親権は私。
  • 財産は、私+子供2人(3):夫(1)の割合で財産分与
  • 慰謝料として夫の取り分(1)も支払う
  • 養育費は査定表に則って支払う
  • マンションをどうするかは要相談

つまり、財産のほとんどを私が貰う、という条件。

こんな条件を出してまで、私と別れたいんだ、と、またショックを受けた。

指摘されて気づいた事実

私にとってはかなりいい条件を、淡々と話した旦那。

その後、一言皮肉げに言った。

「普通、こういう時って、まず『離婚するかしないか』の話をするんじゃないの?
 それがいきなり条件って、どうなの?」って。

まず条件を聞かれて、ますます気持ちは離れたって。

そこで私は気がづいた。
私は、ふわふわジクジク、何も考えられないと思っていたけれど。

離婚するしないは考えず、既に離婚する前提で、じゃあどうしようと考えていたんだって。

噛み合わない。すれ違い。

「いきなり条件だすなんて、ない」っていうけれど、
でもさ、私も言わせてほしい。

帝王切開で子供産んだばかり。
自分も傷を負いながら、体調を崩す子供たちの世話してて、そこに離婚話。

体力も精神力も削られて、浮気の話を聞き、謝られもせずに「離婚したい」と言われたんだよ。

それは、私とやり直したくないってことじゃん

と、私は受け止めた。

浮気されて、謝られもせず、自分とやり直す気もない人と、「離婚するしない」を話すという発想は
私には浮かばなかった。

時間がたった、今なら思う。

相手も会社にバレて左遷確定で、精神的に追い詰められていて。
でも、家もきっと居心地悪くて浮気して。
このまんまじゃ自分がダメになるから、「離婚したいほど追い詰められている」という意味の
精一杯の「離婚したい」だったんじゃないかって。

「ボタンの掛け違い」というか。
いままでちゃんとコミュニケーションをとってこなかったツケが回ったというか。

私の気持ちは相手に伝わらず。
相手の気持ちも私には伝わらず。

こうやって、どんどん離婚に突き進んでいったんだな、と今、振り返って思う。

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