1人で判断するって、中には「楽でいい」と言う人もいるかもしれないけれど。
常に人の顔色伺って「周りにどう思われるか」で決めてきた自分には、とてもとてもシンドイことでした。
考えても考えてもわからなくて、それでも決めなければいけないから、えいやっと決めて。
でも、後から「これでよかったのかな」と考えてぐるぐるぐるぐる。
自分の判断力も、まるで信用できなくて、シングルマザーになって数年間は、苦しかった。
今も、迷うことはあるけれど。
それでも、自分を信じて、前にすすめるようになってきた。
「自分を信じて判断できる」。
これって、生きていく上で、一番の宝物なんじゃないかと思います。
判断って、怖いし、シンドイことだった。
シングルマザーになって、なによりしんどいなあ、と感じたことは、「1人で判断しなければいけない」こと。
どこに住むか、どう働くか、保育園はなど、生活に影響のある大きなことから、
子供たちが着る服や、夕食に食べるものなど、日常生活の細々としたことまで、
毎日が、判断の積み重ねでてきている。
その全ての判断を、自分1人でしなければならないんだと、離婚してから気がついた。
誰かに相談をすることはできても、最終的に決めるのは自分だし、
それによって引き起こされる結果を引き受けるのも自分。
大袈裟でもなんでもなく、その決断で、娘2人も含め3人分の人生がかかっている。
そして、その責任の重さに押しつぶされそうになった。
コントロールをする親元で育って、学校も親の言う通りのところに通って、
なんなら会社も親戚のコネで入って。
本当に自分で何も決めてこなかったから、何をどう決めていいのかわからない。
何かにぶつかっても、考えて考えて、というか、考えようとしても
どう考えていいのかさえも、わからなくて。
自分判断力も信じられなくて。
不安で不安で、いっぱいだった。
そんな迷いだらけの自分が、ときどき、どうしようもなく嫌になった。
「判断を楽にするために」できること
今でも、日々、いろいろ判断することがあるけれど、前よりは迷わないし、楽に決められるようになったな、と思う。
自分が判断を楽にするために、工夫したことは、次の3つ。
①そもそもの判断の回数を減らす
②判断軸を明確にする
③判断するための知識を身に付ける
①そもそもの判断の回数を減らす
判断することって思考エネルギーを使うから、大事な判断にエネルギーを使うために、
日常はなるべく省エネで判断の回数を減らすことが有効。
たとえば、朝起きてから仕事開始までは、ルーティーンで考えずに動くようにする。
部屋着は、2着用意して、着回すなど。
工夫して判断を減らすことは結構できるので、あれこれ試して自分の心地よいところを見つけると、日常生活がリズムも整い、快適になります。
②判断軸を明確にする
自分にとって本当に大事なことが何かわかっていれば当然決めやすい。
私にとって大事なことは「子供と私が、今笑顔で楽しくすごせること」「失敗しても経験を大事にする」「理屈よりも気持ち優先」。
そして、上記以外はなんでもあり。
あとは「選んだ以上は、これがベストと信じて進む」だけ。
みんなそれぞれ大事なことは違うだろうけど、「譲れない一線」だけ守っていればいい、くらいの軽い気持ちで決めるのがいいんじゃないかと思う。
何を選んでも、どういう結果にするかも、自分次第だと思うから。
③判断するための知識を身に付ける
たとえば、家を借りるとき。
本当に必要な経費と、不動産屋が上乗せしている経費。知識があれば交渉ができる。
たとえば、保険に入ることを検討するとき。
日本の健康保険制度や、保険の仕組みを知っていれば、何が必要か、必要でないかを判断できる。
細々としたことまで知らなくても、大まかに「こんなこともあったな」という知識があると、
正しい判断ができる確率がグッと上がる、
特に、家を借りる、保険を検討する、などインフラを整えたり、変えたりするときには、
事前の知識が武器になるな、と経験上思う。
「時間がないんじゃ〜!!」と思うかもしれないけれど。
おすすめなのは、YouTubeの本を要約してくれているチャンネル。
家事しながらでも見られて、わかりやすい。
しかも、詳しく知りたければ紹介されている本そのものを買えばいい。
私は、そうやって、知りたいことの知識を身につけていきました。
そして、その知識は一回だけ使えるものではなく、どんどん積み重なっていくものだから。
知識をつければつけるほど、知識同士を組み合わせて、知恵になる。
知恵ができると、「こっちだな」と感覚でわかることも増えていくな〜と思う。
私はそうやって、気になることは、ちょっとだけ手をかけて調べて。
自分の「こっちだな」を信用できるようになったな、と思います。
みんなが「こっちだな」を信じられて、楽に生きられたらいいなあ、と思います。
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