劣等感

家族のこと

昔は、劣等感のかたまりだった。
言いたいことが言えない、自己主張もできない子供だった。

どれくらい言えないかというと、「先生、トイレにいきたいです」が言えずに、お漏らししちゃうような子ども時代だった。

2つ上の姉と、3つ下の弟に挟まれた、真ん中っ子で。
上にいじめられるから、下をいじめると、下が上に泣きついて、私はひとりだった。

「ケーキ買ってきたよ、どれがいい?」と言われても、いつも最後に残ったのを貰ってた。
引越しで1人部屋をもらえる時に、じゃんけんで勝ったのに、居心地の良い南の部屋を姉に譲った。

一度泣き始めたら3時間も4時間も泣き続けて、誰も相手にしてくれず、泣き止みどきもわからず、1人でベットで途方にくれてた。

今でも、耳に残る母の言葉。
確か、鉤針で編み物を習っている時、何回やっても、いまいち覚えない私に、「お姉ちゃんはすぐ覚えたのに。あなたはいつまで経ってもできないわねえ」という言葉。

そうか。私は、できないのか。

小学校4年生ころかな? 
「風邪をひいたら、わたしのことみてくれるかな?」と思って、お風呂上がりに服を着ず、裸でずっと丸くなってた。
季節はわすれちゃったけれど、たぶん冬。
1時間くらいして冷たく冷たくなっているところを見つかって、叱られて。
そのあとの記憶はないけれど、またお風呂にいれられて、寝たと思う。

私は、かまってほしかった。
私を見て欲しかったんだと思う。
私は、ここだよ。
おねえちゃんより、おとうとより、できない子かもしれないけれど。でも、私はここだよ。

あの頃の私が目の前にいたら。
「よしよし。大丈夫、大丈夫」と言って、ただギュッと抱きしめてあげたいな。

母に抱きしめられた記憶がない。
その分、今は子供たちを抱きしめる。
毎日毎日、「ママ、うざい」と言われても。「親とはうざいものなんだよ」と言って、ただただ抱きしめる。

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