先日、
いつも、どんなときも、私はどーんと構えて。家の空気を明るくしよう。
家が、安心して、過ごせる場所であるために。
なーんて、偉そうに書いたのに。
失敗した。
子供がもう「通信制高校に編入する」ってきめたのに。
あまりにも急に決めたから。
学校もすぐに決めてしまったから。
本当にこれでいいの??
ってぐるぐるぐるぐる頭の中で考えて。
眠れなくなって。
「メリットデメリットとか、もうちょっと考えて決めない?」
って、転校を決めてたこどもに言ってしまった。
そしたら、子供が壊れた。
部屋にこもって泣いて。
部屋に入ろうするとすごい勢いで怒る。
話しかけても無視。
そして、ご飯も食べない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
通信制高校に行くことを否定したかったわけなじゃない。
ただ、もうちょっと慎重に選ばない?と言いたかっただけなのに。
不用意な一言で、ただでさえ、ものすごい決心をしたはずの娘に、傷ついていた娘に、追い討ちをかけてしまった。
とにかく、私自身の存在自体がいやで、リビング続きの部屋にこもったまま。
何か、食べてほしくて。
お風呂にも入ってほしくて。
ご飯を用意して、娘の部屋の外から、
「ご飯用意したから。お風呂も入れてあるから。
ママはママの部屋に行って、30分は絶対でていかないから。」
って声をかけ。
自分の部屋で息を潜めていた。
娘がこのまま一生部屋から出てこないんじゃ。
ひょっとしたら死んじゃうんじゃないか。
私が娘の心を殺してしまったんじゃないか。
怖くて怖くて怖くて。
どうにもじっとできなくて。
部屋の中で、うろうろうろうろ。
そして、どうにも1人でいられなくて。
関係のない下の娘が、部屋でくつろいでいるところにも、ちょいちょい顔を出し。
自分の精神も崩壊しそうだった。
仕事があった時間帯は、仕事を一生懸命してればよかった。
仕事終了したあと、いろいろなことが手をつかなくて。
ご飯だけは作ったけど、心ここに在らず。
なにも手につかない。
でも、じっともしていられない。
夜中も眠れないのはともかく、ベットにじっとしていることもできなくて。
毛布抱えて、廊下を行ったりきたり。
完全に、あぶない精神状態に陥った。
でも、それよりも、さらに辛い状況に娘を追い込んだ。
私が考えていたよりも、ずっと。
娘は追い詰められていたんだ。辛かったんだ。
娘を刺激しないように、息をひそめるようにご飯をつくり、
下の娘と静かにご飯を食べ
上の娘が部屋からでてお風呂入ったり活動できるように部屋で息をひそめ
一つでも、用意したものを食べてくれたらホッとする
そんな、二日間を過ごして、思った。
いままでの、普通の毎日がどれだけ幸せだったことか。
普通に家事をして。
作ったご飯を、「しりとり」なんかしながらみんなで食べて。
学校であった出来事きいて。
ニコニコ笑い合って。
そんな何気ない日常。
ああ、私の幸せはここにあったのに。
それを私が壊してしまったんだ。
そうして、二日間過して。
また、食べてくれないだろうご飯を用意して、お風呂も入れて、娘に声かけて、部屋にこもって。
何かしないとウロウロしちゃうから、我慢してYouTubeつけてたら。
しばらくして、娘が部屋に入ってきた。そして、一言
「ママ、正座!!」
速攻、正座した。そこから、ひたすら、娘に説教された。
「何気ない一言のつもりだったかもしれないけれど、すごく傷ついた。」
「すぐに決めちゃったように見えるかもしれないけど、ずっと考えてた。」
「私はもう決めたんだよ。なのに、マイナスになるようなこと、絶対言わないで!!」
「次はないからね。今度そんなこと言ったら、私、速攻家からでるよ。」
あれこれ言われながら、嬉しかった。
娘が口を聞いてくれたこと。
娘が思ったよりもずっと、強くて優しい子だってこと。
だって、私のひとこと、たぶん本当に辛かったはず。
なのに、私を許そうと決めて。
「説教」って言う形で、自分の思っていることを、言葉にして私に伝えてくれて。
最後に、一回、私の手を思いっきり叩いて。
それで、終わったことと、気分を切り替えてくれた。
それから。
普通に私が作ったご飯を食べてくれて。
リビングで一緒にテレビを見て、あーだこーだ話して。
しあわせを噛みしめた。
なにげなく、過ごす日常。
家族で、くだらないことで笑ってすごく日常。
そんな日常が、ほんとうに幸せなんだよ。
昔の歌にあったように、「なんでもないようなことが、しあわせだった」って本当だ。
今回の出来事は、それを気づかせてくれた。
私は、毎日、毎日、すごくしあわせだったんじゃないか、と。
しあわせは、ここにあったんじゃないか、と。
これからは、本当に、毎日を大事に生きていこう。
日常のちょっとしたことが、しあわせなんだよ。
こうして、ブログを書いている、隣の部屋から、
娘が友達と電話で話していて、ときどき笑っている声が聞こえる。
娘が、笑っている。
ああ、幸せだ。
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